データセンター間相互接続とは? 種類や必要性を解説
事業が拡大すると、単一のデータセンターだけではなく、複数のデータセンターを利用する事業者が現れ始めました。そこで重要視されているのが、データセンター間相互接続です。
本記事では、データセンター間相互接続の概要や、種類、必要とされる理由などを解説します。
目次[非表示]
データセンター間相互接続とは
データセンター間相互接続(Data Center Interconnect:DIC)とは、複数のデータセンターを結んで通信したり、データやストレージを共有したりできるネットワークソリューションのことです。
短・中・長距離間のデータセンターを相互接続することで、お互いのバックアップや冗長性を可能にします。
データセンター間相互接続には、広域通信ネットワーク(Wide Area Network:WAN)を使った接続と、ハイパースケールデータセンター間接続の2種類があります。
広域通信ネットワーク(以下、WAN)は、地理的に離れた拠点のLAN同士をネットワークで接続する仕組みのことです。
企業が持っているローカルネットワークを相互接続することで、データセンター資源の高効率化やコスト低減、バックアップ、データの転送などを行う目的で使用します。
もう一方のハイパースケールデータセンター間接続は、離れたデータセンターにあるサーバ間の東西トラフィック(データセンター内で転送されるトラフィック )を接続することで、さらなる拡張を行う目的で使用します。
データセンター間相互接続の形式の変化
ここからは、先述した2つの相互接続の形式の種類について、さらに詳しく解説します。
①広域通信ネットワークを用いる接続
広域通信ネットワーク(Wide Area Network:WAN)を用いたデータセンター間相互接続は、遠く離れているデータセンター同士のネットワークを接続できます。国内だけにとどまらず、海外とも情報の共有が可能です。
WANがインターネットと異なる点は、使用するユーザーにあります。
インターネットには誰でも接続できるのに対して、WANは企業のローカルネットワークを相互接続する目的に使用されるため、決められたユーザーでなければアクセスできません。そのため、セキュリティ性も高く保たれています。
②ハイパースケールデータセンター間接続
ハイパースケールデータセンター間接続は、セキュリティの強化はもちろん、安定した運用や、柔軟な拡張性、設備投資と運用コストの低減などを目的に利用されます。
なお、ハイパースケールデータセンターとは、膨大なデータ処理とストレージ容量を可能にするための技術を備えた施設のことです。一般的なデータセンターよりも規模が大きく、企業の需要に合わせてサーバーを増設できるうえ、ストレージ・電源・冷却システムなども兼ね備えています。
データセンター間相互接続の必要性
データセンター間相互接続が必要とされている背景には、大規模なインフラ障害への懸念が挙げられます。
近年は、事業規模が大きくなるほど、複数のデータセンターを利用することが増えてきています。データセンターは電源・空調・通信・セキュリティにおいて堅牢な建物ではあるものの、障害のリスクが完全になくなるわけではないためです。
そこで、地理的に距離の離れた場所にあるデータセンター間のサーバーを相互接続し、リスクを分散させることが求められています。
MCデジタル・リアリティの『インターコネクション』では、相互接続を通じて、データセンターの利用に最適なネットワーク環境を提供しています。また、クラウドへの閉域接続が可能なサービスも提供しているため、データセンター間相互接続を検討されている企業さまは、ぜひご検討ください。
まとめ
この記事では、データセンター間相互接続について以下の内容を解説しました。
- データセンター間相互接続とは
- データセンター間相互接続の形式の変化
- データセンター間相互接続の必要性
データセンター間相互接続には、広域通信ネットワークを用いる接続と、ハイパースケールデータセンター間接続の2種類があり、いずれもセキュリティ強化や運用の安定化、コスト低減などを目的に利用されます。
事業規模が大きくなるほど、大規模なインフラ障害への対策が求められる現代において、データセンター間相互接続は重要視されています。MCデジタル・リアリティであれば、複数拠点間での相互接続にも対応していますので、ぜひご検討ください。
MCデジタル・リアルティは、強靭かつ高セキュリティなデータセンターのスペース貸出(コロケーション)と24時間365日有人監視体制で、最適なサーバー環境のご提供が可能です。
自社管理やクラウド利用とコロケーションサービスのハイブリッドで運用されるケースも含め、貴社の状況に応じて最適なご提案をいたします。サービスについては、ぜひ右上の問合せフォームよりご連絡ください。
『コロケーションサービス』については、こちらからご覧ください。
資料ダウンロードはこちらから可能です。