データセンターの基本的な3つの設備と立地の重要性

データセンターの基本的な3つの設備と立地の重要性

データセンターは、インターネット用のサーバーを格納し、運用することに特化した建物です。

サーバーをデータセンターに預けることで、サーバーを自社環境に設置する場合と比べて、サーバー管理の設備投資費用や人件費などを最適化できます。

しかし、「データセンターの設備が自社環境に設置する場合とどう違うのか分からない」「安心してサーバーを預けるために管理体制について知りたい」と考える担当者の方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、データセンターの基本的な3つの設備とその特徴について、立地の重要性と併せて解説します。


目次[非表示]

  1. 1.データセンターの3つの設備と特徴
    1. 1.1.①地震に備えた耐震・免震構造
    2. 1.2.②非常時にも対応した電源設備
    3. 1.3.③強固なセキュリティ
  2. 2.データセンターの立地の重要性
  3. 3.まとめ


データセンターの3つの設備と特徴

データセンターの設備には、データを安全に守るために、さまざまな設備が整えられています。ここからは、データセンターの主な3つの設備と、その特徴を紹介します。


①地震に備えた耐震・免震構造

データセンターは、地震によるサーバーの破損を防ぐために耐震・免震構造になっています。

耐震・免震構造の特徴は以下のとおりです。


▼耐震・免震構造の特徴

耐震・免震構造
特徴
耐震構造
建物を頑丈で太い梁(はり)でつくり、建物自体が地震の揺れを吸収して軽減する構造
免震構造
礎と建物の間に特殊な装置を入れることによって、地震の揺れを吸収して、建物への影響を減少させる構造


なお、免震の強度はデータセンターによって異なりますが、一般的に震度6強~7までの地震に対応しています。


②非常時にも対応した電源設備

データーセンターでは、停電時でもサーバーへの電力供給を保つために、非常用の電源設備があります。

データセンターにある非常用の電源設備には、以下の2種類が挙げられます。


▼非常用の電源設備

電源設備の種類
特徴
UPS(無停電電源装置)
外部からの電力供給が停止した際に、一定の時間電力を供給できる装置
自家発電設備
電力供給がなくなった際に稼働し、自家発電した電力を供給する設備


自家発電設備が電力を供給できる時間は燃料タンクの大きさによって変わりますが、大きな燃料タンクの場合、約72時間の無給油運転が可能です。

なお、自家発電設備で無給油運転が可能な時間を過ぎても電力会社が復旧しない場合は、燃料の補給が必要になります。このようなケースに備えて、燃料配送の優先契約をしておくと、電力を優先的に供給してもらえます。

また、燃料を運搬する交通ルートが確保できる地域にデータセンターがあることも大切です。


③強固なセキュリティ

データセンターには、情報を守るために強固なセキュリティが整備されています。

データセンターに備えられているセキュリティとして、以下が挙げられます。


▼データセンターのセキュリティの例

  • 24時間体制の有人監視、受付、警備
  • 声や指紋、静脈などによる生体認証
  • カードキーやキーコードによる施錠


これらのセキュリティによって、部外者の侵入によるデータの盗難や破壊から情報を守ります。

データセンターのセキュリティと安全対策については、こちらで詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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データセンターの立地の重要性

データセンターの利用を検討する場合、災害リスクやアクセスのよさといった立地条件を重視する企業は少なくありません。

一般的にデータセンターは、地震や洪水などの災害リスクが少ない立地に建設されます。

国土交通省が運営する『ハザードマップポータルサイト』では、洪水・土砂崩れ・高潮・津波などの被災範囲を想定しています。同様に、地震調査研究推進本部が公開する『全国地震動予測地図2020年版』では、地震によるリスクを確認できます。

データセンターを選ぶ際は、これらのサイトで周辺地域の災害リスクを確認することも一つの方法です。

なお、MCデジタル・リアルティは、東京都に2棟、千葉県に1棟、そして大阪府に3棟のデータセンターを運用しています。

いずれも固く安定した地盤の上に位置しており、地震や洪水のリスクが低い立地です。大阪のデータセンターに関する詳細はこちらをご覧ください。

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また、好立地で人気の千葉県印西市のデータセンターについては、こちらで詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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まとめ

この記事では、データセンターの設備について、以下の内容を解説しました。


  • データセンターの3つの設備と特徴
  • データセンターの立地の重要性


データセンターでは、災害の被害からデータを守るために、耐震・免震構造や非常時用の電源設備などの設備が整っています。

また、24時間の有人監視や生体認証などにより、不審者の侵入も防止することが可能です。

なお、地震や洪水などの自然災害によるデータの破損を防ぐためにも、災害リスクの低い立地に位置するデータセンターを選ぶことが重要です。

MCデジタル・リアルティは、強靭かつ高セキュリティなデータセンターのスペース貸出(コロケーション)と、24時間365日有人監視体制で、最適なサーバー環境を提供いたします。

自社管理やクラウド利用とコロケーションサービスのハイブリッドで運用されるケースも含め、貴社の状況に応じて最適なご提案をいたします。

サービスについてはぜひ右上の問い合わせフォームよりご連絡ください。