サーバーの運用と保守の違いとは? 効率的に行う方法も解説
サーバーの運用と保守は、自社システムを健全に保つうえで欠かせません。
サーバーの運用と保守はそれぞれ意味が異なり、両方を担当する人材の業務内容も異なります。
しかし、「サーバーの運用と保守の違いが分からない」「サーバーの運用と保守業務を効率的に行うにはどうしたらよいか知りたい」とお悩みの担当者の方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、サーバーの運用と保守の違いや、効率的に業務を行う方法などを解説します。
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サーバーの運用と保守における業務の違い
サーバーの構築後は、安定して稼働できる環境の整備のほか、トラブルが発生した際の迅速な対応など、適切なサーバー管理が求められます。
サーバー管理の業務は運用と保守に分けられ、それぞれ業務内容に違いがあります。主な違いは以下のとおりです。
▼サーバーの運用と保守における業務の違い
サーバーの運用 |
サーバーの保守 |
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業務内容 |
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➀サーバーの運用
サーバーの運用では、サーバーを安定して稼働させるために、システムのバックアップや性能の最適化などの業務を行います。
サーバーシステムを停止させることなく、安定的に稼働させ続けるためには、つねにサーバーを監視し状況を把握する必要があります。
また、サーバーを問題なく稼働させるうえでは、ユーザーに対してのサポートやヒアリングも重要です。このような運用管理を行うことで、サーバーに障害が起こった際に、大きな損害が発生するリスクを防ぎます。
②サーバーの保守
サーバーの保守では、システムにトラブルが起こった際の復旧を行うほか、故障した機器の対応、トラブルの予防措置などの業務を行います。
運用と異なる点は、必要に応じて既存のシステムを改修・調整・修理することです。イレギュラーな対応が発生することもあるため、担当者には臨機対応に対応するための知識や技術が求められます。
運用と保守で担当者は分かれている?
企業によってサーバーの運用と保守の担当者が担う職務範囲は異なります。それぞれ専門的な知識を要するため、担当者が分けられていることもあります。
また、人員不足の関係から、両方を兼任する担当者を置いている企業も少なくありません。
このような場合、通常はサーバーの運用をメインで担当して、システムに問題が発生した際は保守を行う、という対応をしているケースがあります。
なお、サーバーの運用と保守を兼任する場合、担当者が担う業務が膨大になり、ミスの原因になる恐れがあります。そのため、手順書を作成して、業務の境界線を明確にすることが望ましいです。
これにより、運用の業務の一部を現場に任せたり、自動化させたりすることが可能になり、業務の負担軽減につながります。
効率的にサーバーの運用と保守を行う方法
ここからは、サーバーの運用と保守を効率的に行う2つの方法を紹介します。
➀アウトソーシングを活用する
1つ目の方法は、運用と保守を専門とする企業へアウトソーシングすることです。
アウトソーシングで豊富なノウハウを持つ専門企業に運用と保守を任せることで、情報を一元管理して、担当者の業務負担を軽減できます。また、結果的に人事コストの削減につながることもあります。
②データセンターを活用する
2つ目の方法は、データセンターを活用することです。
データセンターの高密度ラックに集約することで、運用効率の向上のほか、コスト削減も実現できます。
また、セキュリティやトラブルが発生した際の対応についても、データセンターの活用が有効といえます。たとえば、24時間365日、有人の監視サービスを備えたデータセンターを活用すれば、トラブルが起きた際のリスクを最小限に抑えることが可能です。
まとめ
この記事では、サーバーの運用と保守について、以下の内容を解説しました。
- サーバーの運用と保守における業務の違い
- 運用と保守で担当者は分かれている?
- 効率的にサーバーの運用と保守を行う方法
サーバーの運用と保守は、アウトソーシングやデータセンターの利用により、効率的に行うことが可能です。
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なお、サーバーリプレイスに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。