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AIの種類とは? 特徴とビジネスに導入するメリットを解説


技術の進歩によりAIが目ざましい発展を遂げ、さまざまなサービスや製品に利用されるようになりました。ところで、ひと口にAIと言えども、目的や仕組みによっていくつかの種類に分類されるのをご存じでしょうか?

本記事では、AIの種類を解説するとともに、企業が業務にAIを導入することで得られるメリットを紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.AIとは
  2. 2.機能によるAIの分類
    1. 2.1.①特化型AI(ANI)
    2. 2.2.②汎用型AI(AGI)
  3. 3.意識によるAIの分類
    1. 3.1.➀強いAI
    2. 3.2.②弱いAI
  4. 4.業務にAIを導入して得られるメリット
  5. 5.企業におけるAIの活用シーン
  6. 6.まとめ


AIとは

AIとは、“Artificial Intelligence:アーティフィシャル・インテリジェンス”の略称であり、人工知能ともよばれる技術です。1950年頃から研究が進められており、人間の脳が行う言語の認識や分析をコンピューターで再現することを目的としています。

AIを使用した身近なツールの例としては、掃除ロボットや電話自動応答システムが挙げられます。

AIを活用すれば、日常生活が快適になるだけでなく、企業における業務の改善や業績の向上を図ることが可能です。



機能によるAIの分類

AIは、こなせるタスクの幅によって、“特化型AI”と“汎用型AI”の2種類に分類できます。この項では、分類したそれぞれのAIの特徴を紹介します。


①特化型AI(ANI)

特化型AIは、所定のタスクのみをこなすのに特化したAIです。正式には“Artificial Narrow  Intelligence:アーティフィシャル・ナロー・インテリジェンス”とよび、頭文字をとって“ANI”と呼称されます。

特化型AIは、複合的なタスクをこなすことができないものの、特定の分野においては、人間以上のパフォーマンスを発揮するケースが多いです。将棋の対局や自動運転など、あらゆるシーンで活用されており、現在実用化されているAIの大半が、特化型AIに分類されます。


②汎用型AI(AGI)

汎用型AIは、役割を限定せず、複合的な問題を処理できるAIです。正式名称は“Artificial General Intelligence:アーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス”であり、“AGI”の略称でも知られています。

思考の柔軟性が高く、状況に応じてどう行動するかをAI自身が考えられるのが特徴です。

人間に近い問題処理能力をもつ汎用型AIですが、現時点で、実用化には至っていません。AIを業務に活用するのであれば、特化型AIを用途に応じて導入するのが現実的です。



意識によるAIの分類

前項の分類は、AIが処理できるタスクの範囲や機能による分類でした。それとは別に、AIが意識や心をもっているかによって“強いAI”と“弱いAI”とも分けられます。

以降では、強いAIと弱いAIの特徴をそれぞれ解説します。


➀強いAI

強いAIとは、自意識を備えた、人間に近い機能をもったAIです。あらかじめデータや行動内容をプログラミングせずとも、AI自体が状況を判断しながら行動します。

強いAIは「機械に人間と同様の意識や精神が宿っているか」という点において区分されます。とはいえ、何をもって意識が宿っていると判断するかなど、基準については今も議論されている段階です。

現時点で強いAIの開発は実現しておりませんが、完成した暁には社会の発展に貢献することが期待されます。


②弱いAI

弱いAIとは、人間のような意識や精神をもたないAI全般を指します。つまり、現存するAIのすべてが、弱いAIに分類されます。たとえ自動的に動ける機械であっても、プログラミングされたデータによって特定の行動をしているに過ぎず、意識や精神があるとはいえません。

なお、弱いAIは特化型AIと同義で扱われるケースが多いです。



業務にAIを導入して得られるメリット

AIを企業の業務に導入することで、以下のメリットが得られます。


▼AIを業務に取り入れることで得られるメリット

  • ヒューマンエラーの防止
  • 生産性の改善
  • サービス品質の向上
  • 高度なデータ解析による情報の取得


人間が作業をするうえで、ヒューマンエラーの発生は免れることができません。特に製品の製造など、単純作業においては異物混入や手順の間違いが起こりやすいです。一方、AIはそのような単純作業を得意としており、導入すればケアレスミスの発生が減り、生産性の改善が図れます。

また、AIをデータ解析に用いれば、膨大なデータから必要な情報を迅速に抽出・解析し、より精度の高いマーケティング施策を行うこともできます。

AIをうまく取り入れて、業務効率の改善や顧客満足度の向上を目指したいところです。



企業におけるAIの活用シーン

企業におけるAIの活用シーンの例として、下記が挙げられます。


▼AIの活用事例

  • タスク管理の自動化
  • チャットボットの導入
  • マーケティング分析
  • 在庫管理


AIを搭載したタスク管理アプリを採用すれば、社員のタスク管理にかかる時間の削減が期待できます。また、企業の問い合わせ窓口として、公式ホームページにチャットボットを設置すれば、人件費をかけずに24時間、お客様対応をすることも容易です。そのほかにも、マーケティング分析や在庫管理にAIを活用し、自動化を図る企業も増えています。

技術の発展とともにAIがこなせる業務幅が拡大しており、企業は適宜、AIの特性を見極めつつ業務に導入し、更なる効率化を目指したいところです。



まとめ

この記事では、AIの種類と企業が導入するメリットを解説しました。


  • AIとは
  • 機能によるAIの分類
  • 意識によるAIの分類
  • 業務にAIを導入して得られるメリット
  • 企業におけるAIの活用シーン


AIは、機能や性質によっていくつかの種類に分類されます。現在、実用化されているAIの大半が“特化型AI”であり“弱いAI”です。自律して行動するAIについては、いまだ研究段階ですが、実用化された際には、率先して業務に導入したいところです。

なお、AIを業務に取り入れる際には、安全なデータの保管場所が求められます。

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