データセンターとは? メリットと選ぶ際のポイントを解説
災害対策をはじめとするさまざまなトラブルを防ぐために、データセンターを利用する企業が増えつつあります。
なかには「そもそもデータセンターとはどういう施設?」「利用することで得られるメリットが知りたい」このようにお考えのご担当者さまもいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、データセンターの概要から利用するメリットまで詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.データセンターとは
- 2.データセンターで利用可能な2つのサービス
- 2.1.①ハウジング(コロケーション)
- 2.2.②ホスティング
- 3.データセンターを利用する3つのメリット
- 3.1.①24時間365日運用
- 3.2.②堅牢なセキュリティ
- 3.3.③万全な災害対策
- 4.データセンターを選ぶ際の3つのポイント
- 4.1.①万が一の災害対策が十分になされているか
- 4.2.②自社とって利便性の高い立地に位置しているか
- 4.3.③将来的に拡張が可能か
- 5.まとめ
データセンターとは
データセンターは、サーバーやネットワークといったIT機器を管理する物理的な施設です。データセンターを利用すれば、自社内で管理していたIT機器を、データセンター内に預けて、管理・運用することが可能です。
IT機器を自社内で管理していた企業が、社内の設置スペース不足やセキュリティ面での不安などを解消すべく、データセンターを利用するケースもあります。
データセンターの概要は、以下の記事でもご確認いただけます。
データセンターで利用可能な2つのサービス
データセンターは、2種類のサービスに分けられ、それぞれ特徴が異なります。利用前に、自社に合った方法を確認してみてください。
①ハウジング(コロケーション)
ハウジングは、必要なスペースを借りて、自社サーバーを継続して利用することができるサービスです。データセンターの一般的な利用方法で、コロケーションともよばれます。
サーバーを新たに購入する必要がないため、初期費用が抑えられる一方で、データセンターに預けたサーバーの、設定やメンテナンスなどは自社内で行う必要があります。
コロケーションについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
②ホスティング
ホスティングは、データセンターの事業者のサーバーを借りて運用するサービスで、レンタルサーバーともよばれます。必要な設備はすべてレンタルできるため、全体の費用を抑えられます。
すぐに利用を始められる点はメリットですが、OSやGPUなどがすでに用意されていることもあり、カスタマイズ性は高くありません。
データセンターを利用する3つのメリット
データセンターの利用には、主に3つのメリットがあります。それぞれの具体的な内容を解説します。
①24時間365日運用
データセンターは、数多くのIT機器を安全に運用するために、設備や環境が整えられています。室内の温度や湿度はもちろん、空調も24時間365日管理されており、自社で管理するよりも人員や費用などのリソースを削減できます。
自社で管理する場合に必要なスペースや人件費を抑えて、IT機器を安全に管理・運用できることは、安定的に業務を進めるうえで大きなメリットといえます。
②堅牢なセキュリティ
データセンターはIT機器を安全に管理するために、堅牢なセキュリティを敷いています。
自社サーバーであれば、情報漏えいやデータの盗難などのリスクは避けられません。データセンターであれば、24時間体制の管理にくわえて、入退室のチェックも厳格です。生体認証や鍵管理システムなどによる物理的なロックを採用し、侵入者への対策も講じられています。
そのため、自社で管理するよりも、安全性が高いといえます。
③万全な災害対策
データセンターの多くは、自然災害の少ない土地に建てられ、耐震や免震、耐火対策などが施された設備が整っています。突然の災害でも、サーバーが停止することがないように対策しており、災害からIT機器を守っています。
災害の規模によっては100%の安全が確保できるわけではありませんが、自社内で管理するよりも対策は強固です。
データセンターを選ぶ際の3つのポイント
データセンターは、自社の重要な情報を管理する施設のため、慎重に選ぶ必要があります。ここでは、データセンターを選ぶ際に、押さえておきたい3つのポイントを解説します。
①万が一の災害対策が十分になされているか
地震大国の日本では、データセンターの耐震構造が万全であるかどうかは確認したいポイントの1つです。
多くのデータセンターは、地震や津波、台風、集中豪雨などの自然災害が起きにくい立地に建てられています。特に災害の代表格と言える地震は、データセンターそのものの物理的な損害にもつながります。
施設の耐震性や免震性などを確認し、災害が起こった場合でも問題なく業務を遂行することができる仕組みが採用されているかを確認するのが賢明です。
②自社とって利便性の高い立地に位置しているか
データセンターが自社から近い場所にあれば、何かしらのトラブルが起こった場合にも足を運びやすくスムーズに解決することができます。通常時のアクセス方法はもちろん、有事の際のアクセスの手段も確認しておきたいところです。
なお、複数のデータセンターを利用するのであれば、災害のリスクヘッジとして、自社から離れた遠隔地にあるデータセンターを選ぶのも一つの手です。近隣の土地に集中させると、災害が起こった場合にデータが破損して事業が継続できなくなるリスクや、復旧までに時間を要するといった被害を被るかもしれません。
データセンターの立地条件については、以下の記事で詳しく解説しています。
『データセンターの選び方! 立地条件で重要視されるポイントを解説』
③将来的に拡張が可能か
データセンターを選ぶ際、ビジネスの成長に伴い、データ処理やストレージの需要が増加する可能性があるため、将来的な拡張が可能であることは非常に重要です。
将来的な拡張が容易であれば、新しいサーバーやネットワーク機器を追加し、システムの性能や容量を向上させることができます。これにより、運用コストを最適化し、競争力を維持することができます。
まとめ
この記事では、データセンターについて以下を解説しました。
- データセンターとは
- データセンターで利用可能な2つのサービス
- データセンターを利用する3つのメリット
- データセンターを選ぶ際の2つのポイント
データセンターには、自社サーバーを継続して使うことができるハウジング(コロケーション)と、事業者のサーバーをレンタルするホスティングの2つのサービスがあります。
データセンターは24時間365日体制で管理・運用されており、強固なセキュリティ対策が敷かれています。また、自然災害の少ない立地に建てたうえで、災害が起こった場合の被害を最小限に抑える仕組みも採用していることから、自社内で管理するよりも安全性が高いといえます。
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またMCデジタル・リアルティは 、キャンパス型データセンターという同エリア内に複数のデータセンターを運営しており、各データセンターがネットワークで相互接続されたConnected Campusを形成することで、お客様は各データセンターのスペースを物理的な距離を感じることなくシームレスに活用・拡張が可能です。
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